
消えない証をもう一度
雪の降った先日、お馴染みのマゾとのセッションをしてきました。
マゾの内腿には、前回残してあげた私の証がうっすらと残っていた。橙色のアザは、喘ぎ叫びながら耐え抜いたスパンキングの記憶を蘇らせ、私への一途な忠誠心はさらに強固なものにする。私と会えない期間、このかすかな証を眺めるたびに、ずっと私の支配を思い出しては嬉しくなり、そして、いずれ消えてしまうことに切ない気持ちを抱いたことでしょう。
ヒールのつま先でかすかに証をなぞると、マゾは身体を振るわせながら私をまっすぐ見つめてくる。何も言葉にしなくて良い。お前が密かに包み隠す想いは、言葉にしなくても伝わってくる。マゾの望みなぞ一切叶わない私の支配下。その支配下にまんまと取り込まれてしまったマゾにとっては、私の赴くままにもたらす支配を賜ることが最大の望み。私が思うままに振る舞えば、マゾにとっては最高の宿願が成就する。そんな一途な忠誠心を彼から感じ、ますます過酷な責めをしてあげたくなる。ちゃんと、私好みの“最高級かつお下劣な奴隷”に堕としてあげるからね。
うっすらとアザの残る身体に、レザーの香りがまだ新鮮な本革首輪と手枷をつける。全裸に拘束具。私の所有物にふさわしい高級な装いね。そして本革の鞭を全身に浴びる。長くて柔らかい一本鞭。短いけれど鋭い一本鞭。重く強烈なクリスタルケイン。金属のスタッズが施されたスパンキングラケット…。どの鞭も違う刺激を与えてくれる。前回の証を上書きするように、内股めがけて鞭を刻みつける。鞭の跡を赤く残し、その上からさらに私のヒールの踵を当てがい、体重を乗せて踏み込む。薄いゴムの膜に針の先っぽがぷつりと刺さっていくかのように、私のヒールも内腿の薄い皮膚を突き破ってしまうかもしれない。それもいいことでしょう、だって穴が増えるじゃない?そう冗談を言いながら、私の支配世界の片隅へお前をとことん攻め押す。右にも左にもいけない暗闇で、私の笑顔だけが目に入れば、きっと気がつくことでしょう。選択肢のない心地良さに!私の笑顔を見て、ああ、幸せであると自覚してしまう。私だって、同じ。肉体も精神もあっけなく握られてしまう健気で間抜けな姿が可愛らしく、とことん従順にお慕えする様が心底愛おしい。私の支配は彼にとってはきっと魔法みたいなものでしょう。私からもたらされる刺激ならどんなものでも心地よく感じてしまう。

皮膚の薄い内股に残された私の証。

マゾの鼻にヒールを押し当て、ヒールへもご挨拶をさせる。私の命令通り、つま先に優しくキスをし、もっと舐めてもいいですか?と言わんばかりに私を見つめてくる。ヒール様は靴裏を掃除して欲しいみたいね。そんなふうに助け舟を出すと、舌雑巾を靴裏にあてがい、ゆっくりと舐め上げる。ヒールへのご奉仕を終えたら、私の生足が顔面に。ああ、この匂い。待ちに待った私の匂いを思い出し、息を荒くさせるマゾ。私から発される香りを全て身体の中に取り込んでしまうかのように、思い切り吸い込み、恍惚の表情を浮かべるマゾ。良い子のマゾは、ちゃんと私の足裏のツボを抑えながら足裏マッサージを施してくれる。もちろん足先は自身の鼻に当てがいながら(笑)
そして私の好きな縄遊びへ。私のせいで縄が好きになってしまったマゾをうつ伏せにし、縄で全身を固定させる。

足を二重で縛り上げると、もう自由は効かない。自由を奪ってあげながら、プレゼントの梱包のように大事に包み込む。心地良さそうに寝息のような呼吸をしているマゾが不意に言った「包み込まれているようです」というセリフは、まさに私の思いもマゾに伝わってしまうのだと感じました。

心地良さそうに微かに開けたマゾの口に、私の足を捩じ込む。マゾは幸せそうにしゃぶりつき、呼吸を乱れさせる。下を向いている分、唾液は止まらない。滑りが良くなり、私の足は奥へ奥へとねじ込まれる。限界まで口を開けさせられ、嗚咽するかのように咽び声が出てしまう。幸せな悲鳴。

会いに来てくれるのは今回で3度目。毎回私の大好きなチョコレートを持ってきてくれる。セッション終わりにお土産のチョコレートを二人で食べながら、コーヒを片手に、じっくりおしゃべりするのも楽しい時間だわ。前々から話していた撮影の話の進捗を話したり、マゾの近況を聞かせてもらったり。他愛のない話だけれど、こういうまったりした時間もとても好き。幸せなひと時をいつもありがとう。

今日はシルバーのエナメルボンデージ。シルバーとゴールドがキラキラしていて、とても素敵。撮影に向けて新調したものなので、これから公開される映像作品の中でも見ることができるでしょう。公開はまだ先ですがお楽しみに。
