Columns

  1. HOME
  2. ブログ
  3. セッション記録
  4. バレンタインデーの思い出

バレンタインデーの思い出

バレンタインデーに会いにきてくれたセブとのセッションブログ。ビデオで私を見つけてから、ずっと会いたいと思いを募らせ、不慣れなスマホと格闘し、頑張って連絡を取ってきてくれた。ツールに疎いマゾたちは、予約を取るのがまず大変よね。頑張って敷居を超えてきてくれてありがとう。

彼は、SM自体の経験はほとんどなく、自分がどんなことが好きなのか、何を求めているのかもまだ言語化できていない。ただ心の中に、私へ従属することへの切望があった。心も身体も支配されることを夢見て、どこまで私に染められるのか妄想を膨らませてくれていた。そう経緯を話し、私好みの奴隷にして欲しい、そう私へ挨拶をしてくれた。きっと何度も私の笑顔を妄想しながら、いつかその視線の先に立つ瞬間を待ち望んでいたのでしょう。今、目の前にいる彼の瞳から滲みでているのは、抗えない欲望と、私への絶対的な服従。きっとお前ならどこまでもついてきちゃうでしょう。そう思い、首輪・手枷・足枷をつけて立たせる。面と向かい、私が手にするのは一本鞭。目を合わせた状態でお腹に鞭を決め込む。パシンッ!と良い音と一緒に、控えめな声を漏らす。大きな声でカウントしなさいと命じると、命令通り、カウントを始める。3回、5回…10回、11回…。10過ぎてもカウントが続く。私は「○回までカウントしなさい」なんて命じていない。ただカウントしなさいと命じたまで。私の打ちたい気持ちがなくなるまで笑顔で鞭を振り続ける。自分が叩かれた回数を自分でカウントする健気なサブ。

命じられるままに動き、命じられるままに声を発する。私の命令に答えていくたび、彼の心と私の手ががっちり結ばれてゆく。私への従属は、マゾの心と私が手を結ぶこと。素敵ね!命令に答えていくたび、彼の中の渇望は深く満たされていく。

今日は赤い衣装。ベットの上に広げた私の道具。今日は黒い道具類、そして黒い縄を持ってきた。男性を縛るために仕入れた、強くて長めの黒縄。腕をゆっくり後ろ手に組ませ、縄をゆっくりと身体に沿わせ始める。身体の凹凸に合わせて、まだ新品で少し硬い縄を馴染ませてゆく。縄を身体に沿って回していくだけで、あっという間に拘束されてしまう。なんだか折り紙をしながらお前を閉じ込めていくような感覚。お前は心地よさにうっとりしているうちに、逃げられない拘束を施されてしまった。

下半身の縄もキツく食い込む。動こうとすると、ギシギシと音が鳴るだけで縄が緩む様子は微塵もない。感じたことのない音と、圧を身にしみて実感したサブは、ちょっと離れたところでお前を眺める私のことをじっと見つめてくる。私は離れているのに、今、まさに食い込んでいる圧は私から頂いている確かな刺激。そして、私は指一本も触れていないのに、私の支配からは逃れることができないと確かにわかってしまう。身体に触れず、身体を支配する。不思議な感覚。でも、私も笑顔で、お前も恍惚な表情でまどろんでいる。この空間、本当に心地良いでしょう?

セッションの終わり。バレンタインデーなのでプレゼントしてくれたチョコレート。せっかくなのでサブに紅茶を淹れさせて、一緒に食べるのもいい時間だった。

美味しいチョコレートと楽しい時間をありがとう。

関連記事