Sissy Domination
お待たせ。本日は久々に会いにきてくれたお馴染みの女装子Mとのセッション記録。こちらもまた長々お待たせしてしまったけれど、ちゃんと数日間にわたって少しずつ書き留めたものだから、その分想いも濃いはず。
Mとのセッションは、もちろんアルファイン。日頃から人を待たせるばかりしかしていない私にしては珍しく、予定より少し早くホテルへ到着し待合室で待っていた。やがて後から、少し慌てた様子で奴隷がやってくる。どうやら駐車スペースを探すのに手間取ったらしい。それでも、到着自体は時間通りなのに、星名様をお待たせしたのでは、と気遣い、頭を下げてペコペコしながら、慌てて私の好きなチョコレートのお土産を手渡ししてくれた。
そんな奴らの姿を見るたび、愛する奴隷たちは、心底素晴らしい奴らばかりだと誇らしく思った。彼らは日常ではただの人間としての気遣いを忘れない一方で、ぎこちない仕草や挙動にはMらしさが明らかに含まれている。その仕草こそ、本来異性からは疎まれるんでしょうが(笑)、私にとっては彼らが生まれ持って授かったチャームだと思える。彼らの心配性すぎるくらいの細やかな配慮や、心の底からの誠実さが、私にとっては何よりも心地よい。お前たち、私に出会えてよかったね。
そのあとは奴隷と吊りのできる部屋を一緒に選び、部屋までの道中、奴隷は自身の変身道具を抱えながら、私の激重スーツケースを運んでくれた。
部屋で一息つき、私と会えない間の出来事を聴かせてもらった。この期間、本来の姿であるメスの自分を隠し、しがない“男”の仮面を被り目まぐるしい日々を過ごしていた。身体はすっかりメスから遠ざかり、抗えないその姿は哀れでさえある。けれど何より悲しかったのはこの奴隷のほうでしょう。私に従属し、調教されてきた時間のすべてを頼りに、本来の自分を取り戻したいと願い、抗いきれぬ想いを想いを募らせるばかりだったことでしょう。
今日、再び私の前に現れた奴隷は、私と会えない期間、メスから遠ざかってしまったことを素直に打ち明けてくれた。そして、迷いも恥も恐怖も抱えながら、確かな決意で告げる。「また再びメスに戻していただくためのご調教をお願いします」と。
私のメス調教の理屈はこうだ。メスとは、男でも女でもない最底辺の生き物。一度異質な存在として改良されてしまえば、もうどちらにも戻ることは叶わない。異質な身体に改められ、未知の感覚に曝されるたびに、本来の身体の感覚は少しずつ奪われてゆく。そこから逃れることもできないまま、身体の内部へと侵食する支配に酔いしれ、最終的に壊される。それこそが幸福だと錯覚するほど。倒錯の深みに落ち込むほどの調教なのだから、一朝一夕に仕上がるものではない。相当の忠誠心と覚悟を持った者でない限り、踏み込むことさえできない領域だ。
私の手法は、もちろん、ただ女装を強いるだけではない。身体も心も形を変え、知らぬ感覚を刻み、執着を捨てさせ、同時に新しい思考を植え付ける。こうして改造を行い、限界まで弄んだ先に、壊す。私の生産したメスたちは背徳的で淫らな幻想に身を委ね、倒錯に溺れ壊されるために、懲りずにまた私の元へやってくるのだ。

彼は自身を彩るメイクグッズ、種類豊富なウィッグ、衣装の数々へのこだわりも忘れない。メスに改造される相当な覚悟があることは、もう十分にお分かりいただけたでしょう。
いつも通り、机の上にメイク道具を広げたメイクグッズを見て、何を使おうか迷うのもまた楽しい。新しいアイシャドウやリップも増えていて、奴隷がメイクを心から楽しんでいる様を想像すると、微笑ましく感じる。星名様に選んでいただきたくて…とゴソゴソとまたカバンの中から追加のメイクグッズや衣装を取り出す。抜かりない改造の準備。出されたメイクグッズの数々の色や質感など私好みのものばかり。仕上げのひと手間にまで考えを巡らせるほど、この奴隷の改造は楽しい。それに外見の改造にこだわった分、最終的に壊した瞬間の感覚は圧倒的になるでしょう。精緻さがあるからこそ、崩す行為は感慨深くなる。

Mがたくさん衣装を用意してくれたから、あれこれ悩むうちにベストな1着を選べず。途中で衣装チェンジを入れることにし、本日は2着。バーガンディの補正下着とピンクのミニドレス。やはりヒールを履いた脚を見ると、真っ直ぐで程よい筋肉…Mは美脚なんだよね(笑)前回会った時より、ちょっとスリムになったように感じたのでそれとなく尋ねてみたら、私と会う数日前から食事を調節していたとの事。少しでも綺麗な姿で私に会いに行こうと頑張ってくれていたなんて健気な努力よね。

Mの努力もあってか、楽々と身体を吊り上げた。無音なのは味気ないので、今日は珍しく音楽を流し、吊るされたMをくるくる回す。スパンキングラケットで思い切り腿を叩くと、Mは鳴き声を出すとともに逆回転を始める。衣装も体勢も感触も、そのすべてが私の意のままに創り出したものだ。私が手を込んでなめした縄で吊るされ、苦しさと楽しさの狭間で変化していく表情を観察しているこの瞬間は至福である。縄の勉強も、日々の道具のお手入れも、手の込んだメイクも。私なりのお膳立てが、全て報われるように感じるから。なんなら「こいつをもっと上手く吊し上げ、爽快に壊してやるためにもっと腕を磨いてやるわ」なんて思ってしまう。私たちは互いに些細な努力あってこそこの遠回りなロールプレイを楽しんでいるのよね。Mの努力を重ねたその姿が、私に見せる忠誠心と隷属の証であることを思うと、支配者としての幸せを感じる。私の元へ来てくれるサブたちの志は皆、高みを目指すアスリートそのものよ。まあお前たちは高みを目指していても実際には堕ちているんだけどね。

しばらく吊り下げたあとは縄を解いて、ひとまず休憩。そして衣装チェンジをし、2縛目。仰向けでハンモックのように吊るす比較的楽な吊り方にしてあげた。吊るされ心地よいのか、Mも寝ているかのようにうっとりしている。すかさず無防備な半開きの口へ、迷わず私のデカマラをぶち込んだ。当然、Mは磁石のように食いつき、幸せそうにしゃぶっている。そんな悦び具合をみていると、邪魔をしたくなるもの。思いっきりメイクした顔面をビンタし、喉奥まで押し込んでしまう。えずきながらもしゃぶり続けるのもまた、Mにとっては至高らしい。すっかり私の支配に侵食されてしまっていたら、私から与えられる刺激は全て、至高の褒美になってしまうのね。息を切らし、キラキラした目で私を見上げるM。すっかりMを壊すための最高のお膳立てが整った。
私が与える刺激は全て至高の褒美になってしまうはずだけれど、では…こんなのはどう?

用無しの性器を内部から破壊してしまう道具。Mにとっては初めての刺激でしょう。以前やってみたいと言っていたけれどなかなか実現できなかったもの。私はそのことを忘れず、Mがすっかり忘れたであろうタイミングを静かに見計らい、本日持参してきた。道具の存在を示すと、Mの視線は一瞬揺れる。興味と恐怖の表情。

初めてだというのになかなかの太さまで入る。奥まですっぽり入れ、ゆっくりと押し当てるように動かしたり、浅い部分で上下に滑らせたり。まさに“内部”から破壊する道具でしょう。Mにとって未知の感覚は恐怖でありながらも、次の調教へ進めるという前向きな証明。絶対的な服従の糸は切れずに、Mを地の底へと安全に誘導してくれる。同時に私の空いた片腕を、Mの新しい性器へ打ち込む。両手で穴を侵食。さらに声を荒あげ、虚な目を向けてくるM。恐怖と快楽の境界が曖昧になるその間隙で、私は冷静に観察を続ける。倒錯し尽くし破壊されてしまう生き物の様を。

Mから貰った、ささやかなお土産。愉しい時間をありがとう。
