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縄と絆

お久しぶり。しばらく撮影の仕事が立て込んでいて、ゆっくりとセッションの記録を書き留めておく時間を作れていなかった。このタイミングになってしまって、長いこと待たせてしまったでしょう。目まぐるしい日々を終えた今、改めてセッションを振り返ってしっかりと言葉に残させてもらおうかな。

久々に会いにきてくれた私の奴隷。逢瀬は約四ヶ月ぶり!もちろん記憶は鮮明に残っているけれど、顔を合わせるのはずいぶん久しぶりに感じるもので。奴隷からもらったメールの内容を見て、大丈夫かな〜と色々心配な気持ちがあったけれど、ドアを開けた瞬間に、満遍の笑みを浮かべてくれて嬉しかった。そしていつものように手土産を机に並べている。毎度心遣いはいいのに、って言っているのに、相変わらず!それでも目の前に出されたら嬉しくなる。コーヒーも淹れさせて、美味しくいただくことにした。
毎度震える手でコーヒーを淹れ始める。手の振動でカップをカチカチ鳴らし、ポットのお湯を危うげに注ぎ、どうにか2杯完成させる。そんな様を微笑ましく眺めながら、ソファに座って話し聴かせてあげた。仕事のこと、生活のこと、四ヶ月の間に起きた変化。私の言葉で空白を少しずつ埋めるように。こうやって心からリラックスさせてあげる時間が奴隷には必要だと思った。
十分に落ち着いたところで、ベッドの上に道具を並べる。いつも通り、お気に入りの一本鞭、スパンキングラケット、乗馬鞭、ケイン、金属のラケット、それから新しく仕入れた紫のラケット。奴隷の視線がそれらに吸い寄せられているのは、見なくてもわかる。“並べられている鞭を今から自分のために使っていただける”、お前の幸福な気持ちがちゃんと伝わっているからね。

久しぶりだからといって、いつも通り手加減なし。奴隷は正座したまま、ゆっくりと身体を前に倒し、床に額をつける。私から指摘されまいと私の教え通り、きっちり指先を揃え、姿勢を崩さずに静止している。すぐ近くに立っている私の位置は、視線を上げなければわからない。そのまま動かず、ただ待ち、そして言葉を捻り出す奴隷。「……お願いします」と、かすれた声で、それ以降は続かない。会えなかった期間の思いの分、言葉が掠れてしまう。呼吸は浅く、床に吐息が言葉と共にこぼれ落ちてしまう。
まあ、いいわ!言葉は床に落ちてしまっても、想いは十分伝わった。いつもなら奴隷に言葉を紡がせるためにしつこく詰問してしまうけれど。ここまで熱心な気持ちで支配を乞われてしまったら、それを無視するほうが失礼でしょう?ヒールの音を響かせて周囲をゆっくりと歩く。床に当たる音が、一定の間隔で響くたびに、身体がわずかに反応するのが伝わってくる。視線は上がらず声も出ない。この奴隷とは余計なやり取りは要らない。言葉が出ず、ひたすら態度で示すしかない奴隷。そんな奴ほど手を差し伸べてあげたくなる。すっと差し伸べた私の手は、お前をビンタするためなんだけどね。

一呼吸置いて手を振る。爽やかな音が室内に響く。反射的に肩が跳ね、遅れて短い息が漏れるが命じた通り動かない。さすが私の奴隷。私の刺激をしっかりと身体に吸収して堪能してくれる。この爽やかなビンタ音を続けざまに聴きたくなってしまうんだけど、今日は欲張らずに1発だけ。支配の開始の合図みたいなもんだから。

ベッドの上に並べた道具を端から手にしていく。まずは一本鞭から。パンッと軽やかな音とは裏腹、強い声で「ありがとうございますっ」と力んでしまう奴隷。鞭を振り下ろす瞬間、視線がこちらに向くのを感じるが、それもすぐに伏せられる。その反応だけで十分だった。こちらの存在を意識し、次に何が起こるかを理解している。そういう間が、支配の感覚をはっきりさせる。この時間がたまらなく愉しい。昂ぶりというより、確信に近い。何度も何度も鞭の音を奏で、奴隷の従属心を確かめる。きっと奴隷も、私の支配下、つまり痛みと快楽の境界にいるという事実を、今日も静かに確認するのでしょう。繰り返される行為の中で、相手がどこまでこちらに委ねているのか、その深さを測っていく営み。反応の速さや、躊躇のなさまで含めて、心の内部にまで私の手が届いていることを感じる。
次は紫の新しいラケットで。一本鞭よりも近い距離で叩くことができるから、きっと奴隷も嬉しいはず。高く振り上げ、狙い通り奴隷の太ももに当てる。パァンッと甲高い音と、鈍い肉の音。続けざまにラケットを振り上げ、息をよく振り下ろす。反射的に足を閉じようとしてしまう奴隷の足。もちろん私の足で閉じないようにロックしている。それでも振り上げた腕と連動するように力が入って閉じようとしてしまう。きっと奴隷も苦しいでしょう。私からいただける刺激をありのままに飲み込みたいのに、身体は反射的にこわばってしまう。心は欲しいのに身体は拒絶。その狭間でもがく奴隷がいじらしい!そんな様子を見ていたら、そりゃあ、さらなる試練を与えてみたくなるもんで、何度も続けざまに音を奏でる。そんなことをやっているうちに、すっかりと、内腿の皮膚の色が変わっていた。

次は縄を手に取り、抜けられない檻へと閉じ込めていく。震える身体をぴったりと包み込むように。そして、ベットの端にも括り付けて、動きを制御する。我ながら、縄目がとても綺麗。私の縄に包まれてもなお、身体の震えは収まらず、縄に酔い、さらに震えを増してしまう。むしろ、縄に身を預けるほど、縄が食い込む様子。動けば締まり、締まることでさらに動けなくなる。その循環に苦しくも、心地よさそうに呼吸を荒あげる。しばらく何もせず、その状態を保ち観察するのを楽しむ。

今日は時間の余裕があるので、体勢を変えさせるため縄を解く。そして次はうつ伏せで逆海老の形で固定。縄を背面に沿わせ、足の縄と固定。必要最小限の力で締め上げ、でも抜け道は残さない。視界が狭くなり、逃げ場はさらに減り、さぞ心地の良いことでしょう。うつ伏せの姿勢は、反応が分かりやすい。呼吸の変化、指先の緊張、わずかな体重移動。そのすべて、こちらに伝わってくる。うつ伏せに固定された身体は、静かにこちらの存在を意識し続けている。私との絆を、縄を通してしっかり感じることができたでしょう?

私も、奴隷のおかげで今日もまた特別な時間を過ごすことができた。いつも楽しい時間をありがとう。

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